病棟クラークとはどんな仕事?給料は?向いてる人は?医療事務との違い

この記事でわかること

  • 病棟クラークの仕事内容
  • 病棟クラークの給料事情
  • 病棟クラークと医療事務の違いとは?
  • 病棟クラークに向いてる人はこんな人
  • 病棟クラークのメリット
  • どうやったら病棟クラークになれるのか?

病棟クラークという名前は聞いたことがあっても具体的にどんな仕事をするのかわからないのではないでしょうか?

わたしは医療事務歴10年以上ですが、ずっと入院会計を担当していたため病棟クラークを兼任していた時期が長くありました。

では、具体的な病棟クラークの仕事は何か?向いている人やメリットなどもこの記事で紹介していきますね。

病棟クラーク経験者のわたしからの言えることは看護師さんといかに上手くやっていけるかが重要です!

目次

病棟クラークの仕事内容

まずは病棟クラークとはどんな仕事をする人なのか?を紹介していきます。

病棟クラークとは?

病棟クラークとは、病棟のナースステーションに在中し、看護師さんや医師の事務的なサポートや入院患者さんの入退院に関する事務サポートなどが主な仕事です。

病棟クラークの仕事内容

病院によって行う仕事はもちろん違いますが、主な仕事内容はこちらです。

  • 入院用の書類の準備
  • 入院する患者さんのネームプレートなどの準備
  • 入院時の書類の処理
  • 入院中の患者さんの書類対応
  • ナースステーションの電話対応
  • 翌日の手術、入院、退院の把握と共有
  • ナースステーションで使用する事務用品の管理と補充

一覧にしてみましたがイマイチ分かりづらいですね。

もう少し詳しく説明していきます。

《入院用の書類の準備》

入院したことがある人は分かると思うのですが、入院時に患者さんに渡す書類はたくさんあります。

例えば入院案内の冊子、入院申込書、入院誓約書、パジャマの申し込み用紙など、患者さんが記入する必要があるものもあれば、渡すだけのものもありますが、とにかく書類がたくさんあります。

入院に関する書類を準備するのは病棟クラークの仕事です。

《入院する患者さんのネームプレートなどの準備》

病室のネームプレート、ベッドネーム、リストバンドなど入院してくる患者さんの名前が入ったものを準備します。

予約の入院の患者さんは前日に、当日入院が決まった患者さんは入院時に準備します。

《入院時の書類の処理》

入院してきた患者さんが記載してきた書類などの処理をします。

入院申込書(入院誓約書)はきちんとすべて記入してあるかを確認。

別の病院から入院してきた患者さんは紹介状や退院証明書などがあるので必要に応じて電子カルテにスキャンしたり、紙カルテなら挟んだり、ファイルに閉じたりという処理も行います。

書類の提出がない患者さんは家族に確認したり、提出してもらうようにお願いすることもあります。

《入院中の患者さんの書類対応》

入院中の患者さんは色んな書類を病院に持ってきます。

例えば生命保険に入っている人は入院給付金をもらうための証明書、仕事を休んでいる人は傷病手当金請求書、学生だとスポーツ振興センターの書類などを預かります。

また、職場あての診断書を希望される方もいるのでその対応も病棟クラークが行います。

《ナースステーションの電話対応》

ナースステーションには色んなところから電話がかかってきます。

患者さんの家族、他部署の職員、職員宛の電話、医師からの折り返しの電話、など最初に電話に出るのは病棟クラークが行います。

《翌日の手術、入院、退院の把握と共有》

翌日の手術予定や、入退院の把握をして病棟にあるホワイトボードなどに記入する仕事もあります。

《ナースステーションで使用する事務用品の管理と補充》

ナースステーションで使用する付箋やペンなどの事務用品がなくなってきたら補充したり、コピー機やFAXの用紙も補充したり、トナー交換なども行います。

病棟クラークの給料事情

病棟クラークは特に必要な資格はないので医療事務と同じような給料だと思ってください。

つまり病院の中では最低レベルの給料です。

私は病棟クラークと医療事務を兼任していたことがありましたが、特別に手当がつくということもなかったです。

医療事務の実際の給料はこちらを参考にして下さい>>【医療事務の給料】安い?正社員の気になる給料を公開

病棟クラークと医療事務の違いとは?

病棟クラークと医療事務の仕事内容はどんな違いがあるのでしょうか?

病棟クラークは、ナースステーションで病棟のサポート業務。

医療事務は、会計やレセプトを担当する仕事です。

ですので、病棟クラークはお金に関する請求業務はしません。レセプトも見ないです。

しかし、病院の規模によって違いはあると思います。

わたしが務めていた病院は個人病院で病床数も60~120床程度だったので病棟クラークと入院会計(医療事務)を兼任しても十分やっていける仕事量でした。

病棟クラークに向いているのはこんな人

こんな人なら病棟クラークで上手くやっていけます。

看護師さんと上手くやっていける

病棟で働く看護師さんは毎日忙しく、仕事内容も想像できないほどのプレッシャーや緊張感の中で仕事をしています。

ですので、忙しい時期は口調や態度がきつい看護師さんも中にはいます。

そこを理解して受け流しながら、病棟クラークという自分の仕事を着々とこなせる人が向いています。

決して仲良くなる必要はないですが、必要以上に反応して愚痴や悪口など言わないことは大切です。

仕事の先読みが出来る

先ほどもいいましたが病棟は忙しいことが多いです。そしていつ何が起こるかわかりません。

何が起きてもすぐに対応できるように色んな状況を考えながら仕事をする必要があります。

病棟クラークは1病棟に一人のことが多いので自分の仕事の出来具合で看護師さんや患者さんに迷惑が掛かってしまうこともあります。

仕事は先読みしてすぐに対応できる人は病棟クラークに向いています。

コミュニケーション能力がある

病棟クラークは患者さんや家族と接することもあります。

患者さんは誰が看護師か病棟クラークかなんてわかっていません。ですので何でも言ってきます。

「事務なので分かりません」なんて言ってしまっては冷たすぎますよね。

「看護師さんに確認するので待っててくださいね」と言えるくらいのコミュニケーション能力があるあなたは向いています。

病棟クラークのメリット

病棟クラークを経験したわたしが思う病棟クラークのいい所をお伝えします。

患者さんとコミュニケーションがとりやすい

基本的に入院中の患者さんの対応なので毎日顔を合わせる患者さんもいます。

外来のように来院した時だけ対応というわけではないのでコミュニケーションがとりやすいです。

確認したいことがあってもいつでも患者さんの部屋に行けば会えるし、面と向かって文句やクレームを言ってくる患者さんはほどんといないので精神的には楽です。

お礼のお菓子がもらえる

入院している患者さんが退院の時にお礼でお菓子を持ってきてくれることがあります。(基本的には断っていますが、どうしてもと言ってお菓子をくださる患者さんは多く美味しそうだと断れないですよね・・・・・・)

病棟クラークは病棟にいるのでそのおこぼれがもらえます。

今はお礼のお菓子はずいぶん減ってきましたが、ケーキをもらった時はめちゃくちゃテンション上がりました。

自分のペースで仕事が出来る

病棟クラークは一人で仕事をすることが多いです。

1日のやるべきことは決まっていても、その日のうちに終わらせればいいので、何の仕事をいつ、どんな順番でやるかは自分で決められます。

外来のように時間に追われることもないので、気楽に自分のペースで仕事が出来るのは病棟クラークのいい所だと思います。

どうやったら病棟クラークになれるのか?

医療事務に比べて病棟クラークの募集は少ないです。

なぜなら働く場所が入院施設のある病院しかなく、しかも1病棟に一人が基本だからです。

なので、もしあなたが病棟クラークになりたいのであれば募集があったら早めに応募する必要があります。

もし募集は無くても病棟クラークで働きたいのであれば、病棟クラークのいる病院に就職し、移動の希望を出すのもいいかもしれません。

参考までに、わたしの場合は入職時に前任者が辞めるタイミングだったので病棟クラークになることができました。

病棟クラークを目指すあなたへ

今回病棟クラークとして紹介した仕事内容などはわたしが経験してきたものなので、病院によっては全く違う可能性もあります。

しかし病棟クラークは基本的には事務作業なので、医療行為に関わることや、会計に関わることはないと思います。

看護師さんと上手くやっていけたら、病棟クラークはとても続けやすい仕事だと思いますので応募があったらチャンスです。ぜひ挑戦してみてくださいね。

こちらもおすすめ>>病棟クラークとは?入院会計の医療事務兼任の1日の流れを公開

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この記事を書いた人

医療事務歴13年、1歳、4歳のママで現役医療事務。(時短勤務)
医療事務歴 正社員→派遣から正社員→パート→時短
主に病院の入院会計担当。資格なしからの就職、転職などの経験を元にブログを書いています。

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