こんな方に向けた記事です。
- 医療事務が難しくて慣れる気がしないけど大丈夫?と思っている
- 医療事務が難しい時の解決策を知りたい
医療事務の仕事を始めたけど、難しすぎて辞めたいと思っていませんか?
学校で学んだり、資格をとったはずなのに仕事を始めてみると難しいことがたくさんありますよね。
よく分かります。
わたしは医療事務の勉強もせず資格もないまま医療事務の仕事に就いたので最初は何が何だかわからない状態でした。
でも大丈夫です。あなたが医療事務を続けたいと思っているならなんとかなります。
この記事では医療事務が難しいと感じる理由と解決策を提案します。
医療事務を始めたときは、全然意味わからんけどこれどうする?と思ってましたーー!
こんなんでも医療事務続けられるよ。
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医療事務が難しくて辞めたいと思う理由
わたしは何も知らない状態で医療事務という仕事を始めたので、最初の印象は「病院というのは世間とは全然違う世界」なんだということでした。
医療事務以外の一般企業を経験してからの医療事務だったので余計そう思ったのかもしれません。
とにかく勉強したり、聞いて覚えることしかないところに来てしまったと感じました。
では医療事務はどんな所が難しいのでしょうか?
仕事内容が難しい
まず医療事務の仕事といったら保険証を最初に覚えることだと思います。
そこがまず難関です。社保、国保、協会けんぽ、組合、保険者、高齢受給者証、限度額適用認定証、医療証、生保、保険の割合、保険証の期限、記号、番号など・・・覚えるだけで精一杯です。
そのうち、レセプトも見るようになると、まずレセプトの見方がわからない。主病名とか転帰とか。
そもそも何割負担の人のレセプトかもわからない。一部負担金は、どうやって計算するのか?
公費併用とか難しいことばっかりですよね。
あとは、治療の流れを把握してコストの漏れが発生していないか確認したりとか、レセプトに付けるコメントを考えたりとか、この薬にはこの病名がないとレセプトが通らないとか、医療事務ならでの難しさがたくさんあります。
専門用語が難しい
医療業界ならではの専門用語は医療事務になって初めて聞くものばかりです。
病名のDMやHTは分かる人が多いと思いますが、
AF、AP、LK、ASO、MK、CHP、OA、SAS、HD(ほとんどわたしもわかりません)などの略称、
カニューレ 、カフ 、サクション、サクションチューブ、ベンチレーター、ウイニング、HOT、ネブライザー、タッピング、ドレナージ、ミルキング、クランプ 、バルーンカテーテルなど処置に関する用語(半分以上わかりません)
など、初めて聞く用語がどんどん出てきます。
職場でこんな言葉を聞いたり、カルテに記載してあるのを見るだけでも辞めたくなる気持ちはよく分かります。
ネットや本で調べたらわかりますし、慣れてきますが最初はかなり戸惑うでしょう。
診療点数表の解釈が難しい
診療報酬の点数本が医療事務の教科書になりますが読み取りが難しいですよね。
新人で仕事を始めた頃、点数の算定方法でわからないことがあったので上司に聞いたら「自分で点数本見て調べて!」と言われてかなり衝撃をうけた覚えがあります。
10年以上医療事務をしている今でこそ点数本を見るのは当たり前になりましたが、新人だった当時は「教えてくれないんだ・・・」とまどいました。
人や医療機関によって解釈の仕方が違ったりするので、算定は難しいなと何年医療事務をやっていても思います。
学校や資格の勉強と現場は違う難しさ
学校や資格の勉強は、先生や本や動画から一方的に学ぶということが多いと思いますが実際に働く現場は違います。
患者さんや他の職種の人がたくさんいてやり取りをしないといけないのです。
つまりコミュニケーションが必要なんですよね。
ですので、いくら勉強ができても接客のようなコミュニケーションがとれないと医療事務として働くことが難しい場合があります。
他部署とのやりとりが難しい
医療現場は医療事務以外ほぼ資格を持った専門職の集まりです。
医師、看護師、薬剤師、放射線技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床検査技師、社会福祉士などみんな国家資格を持っていて勉強してきた方ばかりです。
そこに、資格がなくても働ける医療事務が対等に向き合って仕事をしていくのはかなり不利です。
わたしは医療事務歴10年以上ですが、未だに治療内容などで医師や看護師に聞くときはかなり下調べをして準備万端の状態でないと緊張してしまいます。
そういう他部署とのやりとりで難しく感じることはよくあります。
人間関係が難しい
女性が多い職場というのもありますし、忙しい現場が多いので人間関係を上手くやっていくのが難しいですよね。
どんな医療事務の仕事でもそうですが、一番難しいのは人間関係や患者さん対応だと思います。
レセプトなど仕事にはある程度答えがありますが、人とのやり取りに正解はないからです。
ある患者さんはこの対応でも大丈夫だったが、別の患者さんはこの対応だと怒られた。
など、一人一人考えて対応しないといけないことはかなり難しいことだと思います。
ましてや、医療事務が対応するのは病気やケガをしている患者さんなので気を使うのも他の接客業より多いはずです。
そう考えると、どんな仕事でも人間関係が上手く出来たら仕事は難しくないのです。
医療事務が難しい時の解決策
これから解決策を提案していきますが、医療事務を辞めたいなら無理して続ける必要はないと思っています。
医療事務を始めてみて思っていたのと違ったり、忙しい現場が合わない人もいるし、思っていたより難しいと感じる人も少なくないと思います。
では、解決策を見ていきましょう。
解決策1)勉強する
えっ?と思ったかもしれませんがこれが現実です。とても残念な気持ちですよね、、、
でも勉強したり、分からないことは聞いたり、自分で学んでいくしかありません。
わたしは医療事務の仕事がすごく好きか?と聞かれたら「好きでも嫌いでもないです」と答えるくらいの熱量ですが、
新人の頃は暇さえあれば点数本を読んでいましたし、どんな病名なのか?とか、初めて聞く処置、薬のことなど分からないことは医療事務の先輩や看護師さんに聞いたり、気になることは分かるまで勉強していました。
今はインターネットで情報を得ることも出来ます。本屋に行くと専門用語の看護師さん向けのわかりやすい本があったり勉強する方法はたくさんあります。
今は辛いけどがんばって勉強してみよ!
こういうことか!と分かる日がいつか来る!
解決策2)慣れるまで続ける
医療事務として働いていたら、面倒な人間関係以外は慣れます。
時間が解決してくれることもあるということです。
最初は医療事務難しい!辞めたい!と思っていても毎日毎日働いていたら、慣れてくるし、いろいろ分かるようになってくるので大丈夫です。
適当なこと言わないでと思うかもしれませんが、とりあえず3か月がんばってみてはどうでしょうか?
そうするとわたしの言っている意味がわかるようになると思います。
それでもダメなら辞めて違う所で働きましょう。
辞めるなら早い方がいいです。
どれくらいで医療事務に慣れるのか?
わたしが一人前に仕事が出来るようになったのは3年目だと思います。
ただ、仕事に慣れてきたと感じたのは1年目でした。
職場の人の名前が分かるようになってくると仕事がしやすくなってくるのは感じます。
3か月くらい経てば仕事に関わる人達の名前は覚えられるでしょう。
正直、算定に関しては日々勉強ですし、未だに分からないこともたくさんあります。
そういう意味ではいつまで経っても慣れない仕事なのかもしれません。
医療事務が難しいのはいつまでたっても変わらない
医療事務は資格も必要なく正社員などこだわりがなければ簡単に始めることができます。
しかし、その分入ってからが大変なので辞める人も多いのだと思います。
ストレスやプレッシャーも多い仕事です。
しかし、辛い所を乗り越えるとわたしのように10年以上続いていたり、長く続ける人も多い仕事です。
難しくて大変なのは最初の1、2年だと思いますのでなんとか乗り切って続けてみて下さい。
それでも、無理なら早めに辞めましょう。世の中に仕事はたくさんありますので。
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