こんな方に向けた記事です
- 医療事務の仕事をしたいがどこで資格をとったらいいのか分からない
- 医療事務でスキルアップのための資格を知りたい
- 医療事務が多すぎてどの資格がいいのか分からない
医療事務の資格は全て合わせると100種類以上あると言われており、どれを受けたらいいのか迷ってしまうのではないでしょうか。
実は人気のある医療事務資格はある程度限られています。
その中から目的別におすすめしたい資格を紹介していきたいと思います。

画像出典:ヒューマンアカデミー通信講座
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【医療事務資格はどこでとるのがいい?】クリニック、診療所で働きたい
医療事務未経験からクリニック、診療所へ目指す方が医療事務資格をとる場合はこんな資格を選びましょう。
クリニック、診療所向けの資格の選び方
ご存じかもしれませんが、医療事務資格をとったからと言って就職が有利になることはほとんどありません。
医療事務は資格があるより1年でも経験がある方が採用される、そんな職種です。
では医療事務の資格をとる意味はあるの?と思われるかもしれません。
未経験者が資格をとるメリットは、医療事務に関する基礎知識が身につくということです。
基礎知識がないと働き始めてから挫折する(辞めてしまう)可能性が高くなるので事前に基礎知識を身に付けておいた方が仕事を始めてからいろんなことが理解しやすくなるのです。
クリニックや診療所の場合は、単科(内科、外科、眼科、皮膚科など)の所が多く基本的にはそこまで内容が難しくないので、働きながら学ぶことも可能です。
では基礎知識を身に付けるための資格の選び方はどうしたらいいのかというと、
- 難易度が低い
- 受験者数が多い
この二つを基準に資格を選ぶことをおすすめします。
難易度が低い
難易度の低さは合格率の高さで判断できます。
初心者向けの医療事務の試験は合格率が大体70~80%前後です。
合格率が高いほど難易度は低いと考えていいでしょう。
受験者数が多い
医療事務未経験者の場合は受験者数が多い試験を選ぶといいでしょう。
受験者数が多い試験は情報が多くテキストも手に入りやすくて通信講座が充実しています。
未経験で知識ゼロからクリニック、診療所を目指すための医療事務資格は?
- 医療事務技能審査試験〈医科〉(メディカルクラークⓇ)(合格率77.4%)
- 医療事務認定実務者Ⓡ試験(合格率79.2%)
- 医療事務技能認定試験(合格率約85%)
- 医療事務検定試験(合格率90.8%)
この4つがら選ぶのがおすすめです。
いずれも難易度が高く、受験者数が比較的多い試験です。
医療事務技能審査試験〈医科〉(メディカルクラークⓇ)(合格率77.4%)
一般財団法人 日本医療教育財団が主催している試験です。
受験者数が多く受験者数年間1万5千人前後と言われ、医療事務の資格では最大規模の試験です。
メディカルクラークの名称でよく知られていて知名度が高く40年以上前から実施されている歴史のある試験です。
ニチイの講座で学ぶことができます。
医療事務認定実務者Ⓡ試験(合格率79.2%)
全国医療福祉教育協会が主催している試験で、2016年にスタートした資格にもかかわらず年間受験者数が1万人を超える知名度のある試験です。
合格率も高く内容も比較的簡単なので医療事務未経験者でも挑戦しやすい試験となっています。
受験資格は特になく、毎月実施されているので受験しやすい試験です。
ユーキャンやヒューマンアカデミー通信講座で学べる試験となっています。
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医療事務技能認定試験(合格率約85%)
医療関連受託事業で有名なソラストの関連会社技能認定振興協会(JSMA)が主催している試験です。
学科40問、実技10問全てマークシート方式の試験です。受験資格や年齢制限はなく誰でも受けることができます。
試験に必要なテキストや問題集は技能認定振興協会(JSMA)の公式ホームページから購入が可能です。
医療事務検定試験(合格率90.8%)
医療事務の専門学校などを経営している三幸学園をグループ会社に持つ、日本医療事務協会が主催している試験です。
合格率90.8%と最も高く未経験者でも受かりやすい試験です。
日本医療事務協会の医療事務検定情報サイトからテキストが購入可能です。
また日本医療事務協会から通信講座や通学講座で学ぶこともできます。
【医療事務資格はどこでとるのがいい?】病院で働きたい
病院は大きさや仕事内容によって必要な資格は変わってきます。
資格の選び方
総合病院、大学病院、個人病院など病院(入院施設のある医療機関)で働きたい場合、仕事内容で目指す資格は異なります。
病院の場合は人数も多く受付、会計、計算、レセプトなど仕事が分業化されていることがほとんどです。
受付などの業務の場合はクリニック向けの試験、レセプトや会計をする場合は難易度の高い試験がおすすめです。
病院で派遣やパート採用を目指す場合
受付だけなど会計やレセプト以外の仕事が多いので未経験の募集も多くあります。
会計やレセプトをしないので、クリニックや診療所と同様に基礎知識だけ身に付けるだけでも十分です。
【医療事務資格はどこでとるのがいい?】クリニック、診療所で働きたいを参考にしてください。
病院で正社員を目指す場合
正社員を目指す場合は、会計やレセプトの知識を身に付けておいた方がいいです。
病院はボーナスが多めで土日休みが多いことから競争率は高めです。
外来もありますが入院施設がある医療機関(病院)は入院に関する知識や検査や手術など幅広い知識があった方が仕事はしやすくなります。
では病院の正社員を目指す場合におすすめしたい資格はこちらです。
- 診療報酬請求事務能力認定試験(合格率30%前後)
おすすめしたいのは公益財団法人 日本医療保険事務協会が主催している診療報酬請求事務能力認定試験です。
合格率をみていただければ分かるように医療事務の試験の中ではとても難しく、最高峰と言われている試験です。
レベルが高い上に合格基準も、学科試験75点以上、実技試験(レセプト作成、外来1問、入院1問)は85点以上と高くなっています。
医療事務の試験の中でも最難関と言われているように、レベルが高いので合格していると確実に就職率がアップすると言われています。
病院の正社員を目指すならとっておくべき試験です。
ただ注意して欲しいことが1点、令和7年度で診療報酬請求事務能力認定試験は終了することが決まっています。
資格をとるなら今すぐに動き出すことをおすすめします。
詳細はこちらの記事で>>
【医療事務資格はどこでとるのがいい?】医師事務作業補助者を目指している
医師事務作業補助者は初心者にはかなりハードルが高いので、医療事務経験者の方が目指すことが多いと思います。
医師のサポートとして電子カルテの入力、診断書や紹介状の作成、検査データの管理など、様々な仕事があります。
医療に関する知識や用語など幅広い専門知識がないとできない仕事です。
ではそんな医師事務作業補助者になるための資格でおすすめはどんな資格でしょうか?
医師事務作業補助者が目指せる資格
- 医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラークⓇ)
- 医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシストⓇ)
- 医師事務作業補助者実務能力認定試験
- 医師事務作業補助業務実務能力認定試験(称号:認定医師秘書™)
よく知られている医師事務作業補助者の資格はこの辺りです。
ではひとつずつ説明していきます。
医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラークⓇ)
一般財団法人 日本医療教育財団が主催している試験でニチイの講座で学ぶことができます。
受験者数年間4千人前後で、合格率60~70%、年6回(5月、7月、9月、11月、1月、3月)実施されている試験です。
受験資格は該当する方のみが受験できます。詳細は一般財団法人 日本医療教育財団のホームページからご確認ください。
おそらく医師事務作業補助者の試験の中では受験者数が一番多いです。
医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシストⓇ)
技能認定振興協会(JSMA)が主催している試験で医療関連受託事業で有名なソラストで教材や問題集が購入が能です。
受験者数の詳細は分かりませんが、合格率は90%と非常に高く、試験は毎月実施されています。
医療事務経験者のステップアップとしても受験されている試験です。受験資格は特にありません。
技能認定振興協会(JSMA)のホームページから試験問題サンプルが見られるようになっていますのでぜひ参考にしてみて下さい。
医師事務作業補助者実務能力認定試験
全国医療福祉教育協会が主催している試験で2022年度の受験者765人(合格者543人)合格率71.0%の試験です。
年3回(6月、10月、3月)実施されています。受験資格はありません。
学科試験はマークシート20問、実技試験はSOAP形式の経過記録作成 :1問、各種文書作成(診断書、診療情報提供書、処方箋 等) :2問で実務の経験がないと難しい内容となっています。
医師事務作業補助業務実務能力認定試験(称号:認定医師秘書™)
特定非営利活動法人 医療福祉情報実務能力協会が主催してる試験です。
ヒューマンアカデミー通信講座で学ぶことができます。
受験者数の詳細は分かりませんが、合格率69.2%の試験です。
受験資格がある人のみが受けられる試験で、当協会指定教育機関において認定医師秘書 講座の受講修了をした者となっています。
ヒューマンアカデミー通信講座で受講すると受験資格が得られます。
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【医療事務資格はどこでとるのがいい?】医療事務経験ありでスキルアップしたい
医療事務の経験者や現役の方におすすめしたいスキルアップが目指せる試験はこちらです。
診療報酬請求事務能力認定試験
診療報酬請求事務能力認定試験は医療事務経験者なら一度は挑戦してみたい試験です。
ちなみにわたしは2度受験しましたが、2回とも落ちました。
受験した時は医療事務を始めて3年以上は経っていたと思うのですが、独学で受験し勉強時間が全く足りていませんでした。
実務で手書きでレセプト作成をすることはまずありませんが、試験では手書きが必須です。そこがかなり難しいと感じました。
試験勉強のために基礎から見直しができ、実務では身につくことがない知識が得られたので受験しなければよかったとは思いません。
しかしせっかく受験するのであれば合格を目指していただきたいと思います。
診療報酬請求事務能力認定試験は主催団体の解散が決まっており、令和7年度までしか受験できませんので受験するなら早く勉強を始めた方がいいです。
独学でも可能ですが、通信講座で勉強した方が効率的に勉強することができます。

画像出典:ヒューマンアカデミー通信講座
診療報酬請求事務能力認定試験を受けるなら通信講座で学ぶことがおすすめです。
医療事務資格の試験の中でも難易度が高いため独学では挫折する可能性か高いからです。
診療報酬請求事務能力認定試験が学べる通信講座は、ヒューマンアカデミー通信講座だけです。
令和7年度までの試験で終了する予定の診療報酬請求事務能力認定試験、申し込みをするならお早めに!
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入医検®入院医事業務技能検定
「入医検®」は、技能認定振興協会(JSMA)が主催している試験で、日本で初めて「入院医事業務」に特化した試験です。
外来経験者の方の方が多いと思いますが、医療事務を極めたいと思っているのであれば入院の請求やレセプトの知識も身に付けておきたいですよね。
1級から3級まであり、受験した得点率で1級、2級、3級のいずれかの合格者が決まります。
入院請求担当者は実力試しとして受験してみるのもいいかもしれません。
【まとめ】医療事務資格はどこでとるのがいい?
医療事務資格と言っても難易度は様々で、目的別に受験するべき試験に違いがあることが分かったと思います。
正直、現場で医療事務として働いている立場から言わせてもらうと、資格があってもなくても分からないことはたくさんでてきます。
現場の医療事務はその都度調べたり勉強してなんとかしているのです。
しかし働き始めの頃は覚えることがたくさんあるので医療事務の基礎があった方が挫折しずらくなります。
ですので資格をとるなどして事前に勉強する方がいいと思います。
とはいえ、未経験者がいきなり独学で難しい試験に挑戦してもわけがわからなくて挫折してしまいます。
自分のレベルにあった試験を受け、徐々に知識や経験を身に付けていくと、医療事務の仕事に就職しても辞めずに実力が発揮できると思います。

画像出典:ヒューマンアカデミー通信講座
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