この記事で分かること
- 医療事務が人手不足の理由
- 人手不足を解消する方法はあるのか?
医療事務で働いていると人手が足りない!
忙しくてトイレに行く暇もない!
電話も鳴りっぱなし!
なんてよくありますよね。
受付対応してたら電話に出れる人がいないし、会計が進まないから患者さんからクレームがくるし、待合も患者さんであふれていてもう嫌!と何度も思ったことがありませんか?
ではなぜ医療事務が働く現場は人手不足になってしまうのでしょうか?
その理由と、解消方法はあるのかをお伝えしていきます。
テキパキ仕事をこなしている医療事務員はほんとにかっこいい!
入院担当(わたし)からすると外来の人はすごい!!
医療事務が人手不足の理由
なぜ医療現場で医療事務は人手不足になりやすいのでしょうか?
労働環境がよくない
- 労働時間(拘束時間)が長い
- 給料が安い
- 人間関係が大変
医療事務は単純に働きたいと思える要素が少ないです。
資格がなくても働けるくらいだから簡単なのかな?と思われがちですが、働いてみると思ったより3倍は大変なので早々に辞める人が多く常に人手不足です。
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入れ替わりが激しい
医療事務は長く働く人が少ない職場が多いです。
看護師さんは10年以上定着している人が多い職場でも、医療事務は長くて3年なんてことも。
よくあるのは新人が育って3年くらい経ち安定してきた頃に一番のベテランが辞めて、その負担に耐えられない後輩たちも次々辞めるというパターンです。
結婚や出産で1度辞めたら戻ってこない
周りを見ても、結婚や出産や妊活を機に辞めたら医療事務に戻る人は少ないです。
中には辞めたいけど辞めるきっかけがなく、結婚や出産を理由に辞めることにしたという人も多くいると思います。
わたしは今のところ医療事務を辞めるつもりはないですが、育休でしばらく現場を離れていると正直「医療事務に戻りたくない」という気持ちも出てきました。
辞めて何年も経つ人ならなおさら戻りたくないと思うでしょう。
さらに診療報酬の点数改定が2年に1回あるので、復帰しても覚えることがたくさんあって大変ですよね。
一度辞めたら戻りたいとなかなか思えない仕事です。
コロナで労働環境が悪化
コロナの出現で医療事務をとりまく環境は大きく変わりました。
発熱外来がある医療機関にお勤めの医療事務さんは本当に毎日お疲れさまです。
と頭を下げたくなるくらい大変な状況が続いています。
医師や看護師もめちゃくちゃ大変だと思いますが、医療事務も負けないくらい大変です。
受付には熱があるのにマスクをしていない、熱があっても電話せず突然受付に来る、熱があるからといって診療時間が終わっているのに受付に来る。
対応するのは全部医療事務です。
そんな状況で職場の誰かがコロナにかかったら、
ただでさえ人手不足の医療事務はとてもじゃないけど回りません。
悪循環で先が見えない状況にもうがんばれない医療事務はたくさんいます。
そしてどんどん辞めていき人手不足は深刻になっていきます。
医療事務は人手不足は解消される?
結論「人手不足は解消されません」
その理由はこれから説明します。
働き手が不足している現状であえて医療事務を選ぶ人はいない
最近の若者は賢くて、現実的な人が多いと感じています。
仕事が世の中にたくさんあって人手不足が深刻になっている中であえて医療事務を選ぶ若者は減っていくと思います。
医療事務より条件も労働環境もいい仕事はたくさんあるのに医療事務を選ぶ理由はないでしょう。
もし希望して医療事務になったとしても、思っていたのと違えば辞める決断も早いと思います。
医療事務になりたい人はいる
医療事務は医療機関がある限り仕事がなくならないし、募集もたくさんあるのでなりたい人は一定数いると思います。
ただ、続かない、、、
すぐ辞めるか、一人前になった頃に辞めてしまいます。
医療事務は資格があればいつでもどこでも働けるなんていいますが、実際医療事務をやっている立場から言えば、
「やれるものならやってみたら?」「で、続けられるの?」と聞きたくなってしまいます。
まぁ、本当に聞いたことはないですが新人が来るとついつい聞きたくなる気持ちを抑えています。
それくらいの覚悟をもって医療事務に挑戦してほしいと思ってしまいます。
医療事務の人手不足を解消する解決策とは?
そもそも人手不足を解消するために努力すべきなのは雇う側だというのは大前提にあります。
働きやすい環境にする、休みをとりやすくする、労働に見合った給料を払うといったことはわたしたち雇われ側が努力すべきところではないと思っています。
が、そんなことを言っていてもどんどん人は辞めていくし、人手不足で困るのは現場のわたしたちなのです。
ですので辞める人がいなくなるために自分たちで出来る限りのことはやってみるべきだと思います。
ではどんなことをやったらいいのでしょうか?
小さなストレスを改善する
医療事務はクレームや仕事量の多さなど大きなストレスもありますが、小さなストレスを見落としがちです。
例えば、
- 使い勝手の悪い配置
- 掃除が出来てない事務室
- 置きっぱなしのカルテ
- 壊れたままのイス
- 取り出しづらい書類の置き場
など、小さなストレスになることを放置したままにしていませんか?
忙しい職場や、連携の悪い職場は整理整頓されていないことはよくあります。
一度時間を作って見直してみてはどうでしょうか?
わたしはけっこう小さなストレスになることが気になるタイプなので、仕事中に手が空くと備品の整理をしたり、書類の整理をしたりしています。
小さなことですが使い勝手が良くなると、みんなも使いやすくなりストレスやイライラが少し減り働きやすくなるはずです。
先輩が率先して有給休暇をとる
これは最近は見直されてきていると思いますが、真面目な人ほど有給休暇をとりません。
仕事が忙しいから仕方がないと思っているかもしれませんが、後輩からしたら迷惑でしかありません。
先輩が有休をとらないのに自分ばっかり休めないからです。
忙しい時にあえて有給休暇をとる努力をしてみてください。
後輩も休みやすくなり、職場環境が少し改善します。
その残業は必要なの?
必要以上に残業したい人なんていないと思います。
みんな早く家に帰りたいし、プライベートの時間を確保したいと思っているはずです。
本当に必要な残業か見直ししてみましょう。
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医療事務の人手不足のまとめ
医療事務は人手不足になりやすい条件が揃っている仕事だということは分かったと思います。
人手不足で疲弊して辞める人がさらに増えないためには、働きやすい職場に自分たちで努力することも必要だということです。
職場環境や医療事務の待遇に文句を言っていても何も変わりません。
あなたに出来ることは少しでも行動することです。
それが医療事務の職場を良くするための唯一の方法です。
まずはどうしたら働きやすくなって、自分や一緒に働く人が辞めない職場になるのか真剣に考えてみてください。
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